ぜんぶだいじょうぶ

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羊水過少症による入院生活のハナシ

前回の続き。

羊水過少症と診断されて23w3dから入院による経過観察が始まった。MFICUという妊婦さん専用のICUに入院。
このまま正産期までおなかの中で育てることは難しいかもしれない、早産になる可能性を視野に入れておこうということになる。

病院によって基準は異なるようだけど、私のお世話になった病院では早産にな田場合の赤ちゃんの生存確率は25wで50%、26wで80%、28wを超えたらほぼ大丈夫(その後の障がい有無に関しては別問題)という一つの指標をもっていた。なので、まずは26wを、できれば28wを目標として頑張ろうということを担当医の先生とも話して入院生活に臨んだ。

羊水が無いというのは感覚では全然わからなくて、身体は至って元気。生理の時のように羊水が漏れてくるのだけど、治療というものは特に何もなく、毎朝診察で羊水の量を調べ、朝昼夕の3回NSTで赤ちゃんの様子をチェック。それ以外は基本的にずっとベットの上で過ごす日々。

赤ちゃんは羊水の中でプカプカ自由に動きながら成長していくわけで、その羊水がないということは動きにくいし、息もしにくいし、赤ちゃんにとってすごく苦しい環境なわけだけど、その中でも一生懸命動いて自分の楽な位置を探してくれているのが胎動として伝わる。

入院翌日。すでに弱気になる私。。
普段の生活の中では上の娘もいるので自宅安静といえども家事育児と多少の仕事はこなす生活だったけど、入院の安静というのは本当にひたすら安静なので、自分の状況やおなかの赤ちゃんに向き合い、想いを馳せる時間がたくさんある。
赤ちゃんはこんなに苦しい中で一生懸命頑張っているのに自分は大して治療らしいこともしていない、そんな思いが急に押し寄せて辛くなり、そんな思いをポロっと吐き出した時に助産師さんが言ってくれた。

「母親にできないことなんてひとつもない。今赤ちゃんに対してそう思っていること、入院という選択をして安静にしていること、それも十分に母親の役割。母親にしかできないことです。」

この言葉にその後の入院生活が救われることになった。辛いとき苦しい時いつもこの言葉が支えてくれた。一生忘れないと思う。

入院する前というのは、ポッター症候群や腎臓の問題など原因について不安だったけど、入院後、羊水が少ないことで赤ちゃんの肺の形成に影響が出る可能性があると言われたので、当たらな不安の種が芽生える。肺の形成がうまくいかなかったら結局生まれてきても呼吸ができない。そういうリスクも抱えていると。
入院2日目に肺の大きさを見てもらい、結果としては今のところ低形成では無いとのことで一安心。

毎日毎日小さなことに一喜一憂しながら長い1日を過ごす。とにかく今は1日でも長くおなかの中にいてもらおう。

 

入院から5日目。赤ちゃんを少しでも守るために羊水注入をすることになる。

 

つづき